負荷試験の必要性
非常用発電機(自家発電設備)とは?
これらの防災設備が「火災で停電になったので使えない」ということにならないように、防災設備専用の非常用電源である非常用発電機(自家発電設備)が必要なのです。
非常用発電機は、災害時の人命救助の生命線であり、被害の拡大を防ぎます。
※非常用発電機とは、予期せぬ事故や災害が発生し、建物内への電力供給がストップしてしまった場合に稼働して、電力供給を行うものです。
定期点検放置による非常用発電機のトラブル例
① コンデンサ発火トラブル
② 冷却水系トラブル
③ 冷却水ヒーター・汚れ・劣化・損傷トラブル
④ 冷却水配管・サーモスタットの劣化・水垢・錆・腐食トラブル
⑤ エンジンオイル(エレメント)フィルタートラブル
⑥ 非常用発電機バッテリー(蓄電池)トラブル
⑦ 非常用発電機の外部損傷例
⑧ 非常用発電機の排気管トラブル
震災時における非常用発電機のトラブル事例
東日本大震災時に非常用発電機(自家発電設備)が「異常停止」した故障原因の27%が「整備不良」で、「不始動」だった非常用発電機の故障原因の41%が「整備不良」でした。
万が一の災害時における危機管理のために、非常用発電機の「定期点検」と「負荷試験」の実施をおすすめします。
非常用発電機の定期総合点検義務
なぜ、負荷運転(試験)が必要なのか?
電気事業法の月次点検とは異なって、消火活動に必要なスプリンクラーや消火栓ポンプを動かすための運転状況や換気状況を確認する必要があるため負荷運転点検が消防法で定められているのです。
災害時に非常用発電機のトラブルが発生すると・・・
早期負荷試験点検の必要性
なぜ一日でも早く、出力機能点検を実施しなければならないのか?
①いつ災害が発生しても消火活動が出来るように1日でも早く防災対策をしておくためです。
②非常時の消火に必要なスプリンクラーや消火栓ポンプを稼動させる電源として非常用発電機の点検はとても重要です。
③最終的に人命を預かる施設の所有者、管理責任者様に防災対策の責任と義務があります。
非常用発電機の負荷試験が必須の対象となる建物、施設・業種
01. 病院・介護施設・老人ホーム
02. 空港・学校・体育館
03. ホテル・旅館・倉庫・ダム
04. 商業施設・複合施設
05. 駅・官公・公共交通機関
06. データセンター・通信事業者
07. ポンプ場・浄水場・工場・トンネル等の施設
※消防設備の有無によって対象になります。
・点検対象の非常用発電機は…?
・最近消防改正されたと聞いたけど…?
・災害ニュースが多いので確実な管理をしたいけど…?
・どこに相談すればいいのか…?
・メンテナンス不十分だと管理責任を問われるの…?